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お静かなお盆で [青春時代]

8月になり、はやお盆の14日です。
今年は、新盆は少ないなぁと思っていましたが、12日に
恩師の小島先生が亡くなってしまい、お盆明けには通夜
です。

今から、30年前の僕は、就職もしないで暢気に中学校の
プールの監視員なんかをしていた。
当時は、ジムやスイミングクラブなどなくて、水泳は学校の
プールだけだった。

今では、流れるプールやいろんな施設ができているけれど、
当時の村には、中学校のプールしかなかった。
教育実習もした関係で、教務主任の先生から頼まれて、
8月一杯はアルバイトと水泳部の後輩の練習に付き合った。

あれは、お盆が明けた17日だったかな。いつものように職員室に
鍵と日誌を取りに行くと、見たことのある丸い顔の男の人が、
教務主任の国府田先生とはなしていた。

「おはようございます。日誌と鍵、取りに来ました」と職員室の
入り口で挨拶すると、
「あっ、S君。この人誰か分かるかね?」と国府田先生。
「えーっと、誰でしたっけ?」
「まあ、無理もないか。小学校の小島先生だよ」
「あぁー、そうでしたね」

10年も会ってないんだから、分かる分けない。
でも、言われれば分かった。そう、ずいぶん怒られた。
先方もよく僕のことは覚えていたらしい。

「実はね、9月から、君に臨時で来てもらいたいそうなんだけど」
「えっ、どういうことですか」
「だから、先生やってみないかって」

自慢ではないけれど、教育実習では散々で、数学の先生には
「何しに来たんだ」といわれるくらい出来は悪かったほうなので、
何で?と思ったのだけれど。

小島先生は「いや、君ならできる。それは、俺が分かっている」
ときっぱり。
もともとは、教師の免許が取れれば位だったんだけど・・・。

この出会いが、というかこれがきっかけで大変な思い良い思いもする
ことになるんだけれど。本当にお世話になりました。
それから、時は流れて、先月まで担当ケアマネとしてお世話
させていただいていました。

奥様を3月に亡くされていて、今年は新盆までは頑張ってほしい
と思っていたのですが、とてもとても残念です。
しかし、先生に教わったことはたくさんあります。

とても、気風のいい人でした。男気があって面倒見が良く。
先輩には煙たがれたけれど、筋は通す人でした。
後輩は、みんな慕っていました。

近所の悪餓鬼はみんな、先生に殴られました。でも、不思議に
痛くもなかったし、先生を恨んだりもしなかった。
いいことはいいと、すごく誉めてくれて、何かよく分からなかった
けれど、小学校で頑張れたのもこの先生のおかげです。

教師時代には、期待に応えられなかったけれど、今の仕事をして
いることが分かった時には、本当に喜んでくれました。
しかも、担当になるなんて・・・。出来すぎかな。

ありがとうございました。小島先生。
安らかにお休み下さい。また、あちらでもお会いしたいです。  
合掌。
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