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8月12日 [家族]

お盆前の今日は、ケアプランセンターの拠点の移動。8月には引越しは
してはいけないのだそうだが、お盆休み前に、改めるところは改める。
事務系統を本社に置いて、遊軍部隊のケアマネは後方待機という感じ。

毎日新聞のトップに介護のために、離職する人が14万4800人になった。
と報じられた。育児・介護休暇では支えきれない状況が、核家庭を直撃して
いる構図だ。子供が少ない現代では、田舎に親を残し都会で働くことが困難
になっている。実効性のある支援とは何だ?

私どものデイサービスでは、旧暦のお盆は休むことにしている。介護の基本は
家族であり家庭にあるのだ。介護保険法の趣旨にそって、敢えて連休としている。
たまに顔を合わせる家族や兄弟・姉妹に、年老いた親を大切にしてもらいたい。

今は元気な親達も、あと10年もしないうちに要介護状態になりかねない。新聞の
特集では、子供が面倒を見てくれなければ施設に入るとか、みきれないので施設
に入れるとか、簡単に纏めてあるが、現実はそんなに簡単に施設には入れません。

特別養護老人ホームは、どこも三桁以上の待機者がいるし、GHも地域密着事業に
なり、必要なところに必要数がない。つまり、利用できない。老人保健施設は3ヶ月で
退所しなければならない。ショートステイもどこでもいっぱいだ。

このあと、15年は高齢者が増え続ける。しかし、その後は減少するのが見えている。
なので、国も県も新しい施設を作ることには消極的だ。企業としても15年では、元が
とれない。当然、民間企業も手を出さない。それじゃどうする?

国民の3分の1が、65歳以上の高齢者になり要支援・要介護人口が、600万人に
成ろうとする2025年には、今の体制では乗り切れない。介護保険はそのために
作られたのに、2回の改訂では介護報酬の削減、サービスの低下が起きている。

お金はかかるのです。人件費だけでも60%は必要なのですよ。頼むよ厚生労働省
それに、財務省さん。自分達ばかり甘い汁ばかりすって、貧乏人は麦を食え!ってか。
いや、それよりひどい、糞まみれ尿まみれで死ねということですか?

まあ、施設や公的機関にだけ頼っても、助かりません。だから、私達は営利企業でも
最善の努力をして、他事業での収益もぶち込みながらでも支えます。けして、儲け主義
だけじゃないことを理解してほしい。民間活力の導入は、国をあげての掛け声だったの
だから・・・。かけごえばっかりかもしれないけど、「菜っ葉の肥やし」とも言うか!

ともかく、家族・家庭の力で、この難局を乗り越えるために、一緒に頑張りましょう。
介護職の待遇改善とスキルアップ。安心して働き、安心して暮らせる世界。
それが、私達の目標です。

ところで、北京オリンピック。頑張っていますね。谷本選手の金、北島選手も金。
男子体操団体は銀。なでしこもベスト8。まだまだ、これからだ。
だけど、女子マラソンでは、本当に残念です。太ももの肉離れは走れないよ。

本人は、本当に走りたいでしょう。死んでもやりたいと思っていることでしょう。
しかし、現実的にレースに参加しても、満足に走れずに無理をして、今後の
競技生活が送れないことにもなりかねません。アテネの金は本物なのです。

どうか、彼女を責めないでほしい。監督やコーチは、反省しなければならない。
日本陸連も選手の選考に当たっては、もっと慎重にかつ大胆に決するべきだった
と思う。そして、選手の環境を整えることに、もっとお金も人もつぎ込みましょう。

やっぱり、8月12日は、毎年いろんなことを考えてしまう日になる。
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コメント 2

omutu

youziさん lamerさん kobakobaさん ナイスありがとうございます。
by omutu (2008-08-15 01:14) 

mappy

伯母が特別養護老人ホームにかれこれ20年近くお世話になっています
施設の方が本当によくしてくれるので助かっています
これからもご指導お願いいたします
by mappy (2008-08-16 19:51) 

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