ホームレス中学生：常陸国パラダイス：SSブログ

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ホームレス中学生　[徒然に] [編集]

テレビでホームレス中学生のドラマがあった。今年の大ベストセラー。
原作も読んで涙が止まらなかったけれど、このドラマも良かった。
原作が良いとどんな脚本でも演出でも、良いものは良い。

決して漫才師としては、才能があるとは思えません。どちらかと言うと
相方の低音の魅力で持っているようなコンビで、川島さんはブログの
女王（トラバの女王か）との付き合いでも有名で、田村さんの影は薄い。

面白いこともあまり言えない。そんな彼が、拙い文章で吶々と語りかける
内容は、兄弟愛・家族愛そして正直と真心。お涙頂戴なわけだけど、
まんまとはまってしまう。

編集者の姉妹の眼力と直観力には、頭が下がる。また、出版者としての
お兄さんの力も半端ではない。裕さん一人の力ではないね。
お姉さんも大変だったと思うし、そんなに苦労した彼がお笑いを仕事として
いることもすばらしい。

ただ、あまりに若く、実力もないのにもてはやされると後が恐ろしい。
願わくば、今までの田村さんであってほしいし、周囲も特別扱いは良くない。
ありのままの自分を表現し、世に認められたからといって、渡る世間には
鬼もいっぱいいるので、これからの生き様をしっかりとしてほしい。

子供の出てくる芝居と小説には敵わない。動物と素人にも敵わないとかの
森繁さんもアッコに語っているけど、素人がまぐれ当たりで母子物、受けて
当然。でも、それはあまりに偶然なのだから・・・。

ただし、内容は本当に良かった。解散を宣言した父親にも愛情がある書き方
だったし、周囲の方々に感謝の気持ちと自然へのオマージュも忘れていない。
人は一人では生きられないこと、誰もが問題を抱えていること、工藤先生の
お手紙は、正真正銘の本物の言葉です。

真剣に相手を思いやることで、今日も胸が熱くなり、富に涙腺の弱くなった
初老には、これでいいのだと、ひとりバカボンのパパなのだった。

タグ：ホームレス中学生