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少年期 [家族]

精神病理学でいう既視体験とか予知夢またはデジャビューを感じる
ことはないだろうか。国道のような広い道、カーブと対向車「あれっ、」
この景色見たことあるな。

高層のマンションから眺める空の雲。一つの塊が二つに分かれて、
失恋、別れのシーン。これも、見たことがある。

三度目は、洋服が並ぶ棚、すわり込んで、作業している。見上げる
数々のアイテム。一人で仕事してる風景だ。

何度となく、繰り返し見る夢。寝ている時だけじゃない、起きている時も。
不思議な経験。病気なのかな。いや、疲れているのかな?

「時生」という東野圭吾さんの作品が好きです。二年前、NHKの深夜に
ドラマ化されて、毎週ビデオをとりながら見ていました。原作にはサブ
タイトルはありませんでしたが、「息子からの伝言」だったかな?

タイムマシーンや時空を超えたミステリーは、筒井康隆さんの本で
かなり、紹介されていたけど、同年代の東野さんの描く世界は、まさに
その時代を映し出す、感動の連続です。

一気に、少年時代を思い出すのは、夏の暑い盛りに祖母と出かける
梨の袋かけのバイト。もちろん、働くのは祖母だけど、いつもくっついて
行っていた。同い年の子供がいたので、仲良く遊んだ。「シゲちゃん」

「シゲちゃん」は僕より一回り体が大きかった。だから、僕が届かない
高いびわ木の枝にぶら下がって、上からびわを取って、落としてくる。
黄色いGYマークの帽子で受け止める。

田んぼの小川で、フナを釣り、裏山の桃の木に登って、まだ熟していない
桃を二人で盗んで食べた。さすがに、イチゴを沢山食べた時は、祖母に
ばれてしまい、拳骨をくらった。

小学校の4年生の時だと思う。そのころ流行のマンガを、シゲちゃんは
とても、上手に描くことができた。二人でストーリーを考えて、シゲちゃんが
登場人物を描く、僕は背景を描きベタを塗る。

学校では、その作品をみんなに見せることはできなかったけど、何人かには
見せて、「次はどうなるんだよ」とせかされて、毎日シゲちゃんと描いたな。
「男一匹ガキ大将」や「巨人の星」はバイブルだった。

ちばてつやさんの「あしたのジョー」を読み出した辺りで、二人の限界を感じて
共同制作は終わりました。昭和43年はマンガと自転車の練習に明け暮れた
時代でした。シゲちゃんがいなかったら、きっと、僕は自転車に乗れてない
かもしれない。

ありがとう、シゲちゃん。
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