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お葬式 [仕事]

仕事の関係者の告別式に出る。享年61歳、若すぎます。
しかも、志し半ばでの死は、当然に本人も家族も受け入れられないこと
でしょう。

詳しくはここで書くことは憚れますが、敢えて書かせてもらいます。
その方は、以前に紹介したGHの理事長で、現在は刑事事件の当事者であります。
弔辞は、中学時代の同級生でした。

その弔辞にもありましたが、元気で朗らかな、活気溢れる方でした。
私どもと同じく、高齢で経済的に恵まれない方の世話をも進んでしていた
人です。「儲からなくても、誰もやらないことを俺はやる」と語っていたそうです。

どうしても、私には年寄りを食い物にしたとする新聞報道や刑事告発した
潮来市の対応が納得できません。茨城県も事件が明らかになる前に、
GHの指定取り消しを容認しているのが不思議です。

地域密着事業になったので、市当局が指定の取り消しをできることは分かります。
しかし、本当に使い込み(横領)があったのかどうか・・・・?
被疑者死亡で立件は見送りでしょうか?民事での解決は今後どうなるのか?

そんな中、病に倒れ、その方は亡くなりました。親族とわずかばかりの参列者。
たぶん、福祉事業関係者は私だけだったと思います。葬儀の後、私はとても
さびしい気持ちになりましたが、同時にその方の意志を継いで行こうと思いま
した。

本当に、「自分がやらなければ誰がやるんだ」と思っていたのでしょう。
あまりにやりすぎた結果が裏目にも出たのでしょう。
無理な事業展開で悪く言う人も多いのも事実です。だけど・・・。

その昔、私が幼い頃に、やはり肢体不自由の方を面倒みていた人が、あらぬ
疑いで逮捕されたことがあります。人の世話をすることを良しとしない人がいる
のでしょう。使い込みだとか私腹を肥やしたとか、世間は分からない人が多い。

イエス・キリストの例をみても分かりますが、正しい行いをしても偽善者扱いされ、
ましては死罪になった賢者は歴史の上でも多くいます。全てが小人の妬み。
私は、決して負けないつもりでいます。正しいことを正々堂々とやる。

池波正太郎さんの小説の鬼平犯科帳の中に、「人間というやつは、遊びながら
はたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。
悪事をはたらきつつ、知らずに識らずに善事をたのしむ。これが人間だわさ」
と平蔵に語らせるくだりがあります。

「人間は、良いことをしながらも悪いことをする。また、悪いことをしながらも良いこと
をする」と私は解釈しています。多少の悪は善行の礎ではないのか?
「悪人正機説」ではないですが、善人のみが正しいのかと疑いたくなるのは法然だけ
ではないと思っています。

午後、うちの代表と話しました「自分達が死んだら、そんな寂しい葬式は出したくない」
と。しかし、どうなることか?

亡くなった理事長の笑った写真がとても悲しい。ご冥福を祈ります。
合掌
タグ:悪人正機説
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kobakoba

尊い意思は永遠だと思います
by kobakoba (2008-09-08 06:11) 

omutu

kobakobaさん ナイス&コメントありがとうございます。
by omutu (2008-09-08 17:58) 

youzi

いい事をしているのに、悪いと言うような世の中、
この先、どうなってしまうか、不安になりますね。
とても言い方がまだ若いのにお亡くなりになる事は
本当に悲しい事ですね。
by youzi (2008-09-09 23:21) 

omutu

youziさん ナイス&コメントありがとうございます。ひがみ根性の人は多いですね。
by omutu (2008-09-12 12:47) 

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