SSブログ

宇下人言 [歴史]

タイトルを読んでピンと来る人は、かなり歴史に詳しい方でしょう。
幻の11代将軍こと松平定信が残した自叙伝の題名である。
田沼意次の後を受けて、寛政の改革を断行し幕府財政の建て直し
を図るも失敗し、老中を罷免される人です。

罷免後も白河藩の藩政に専念し、国を富ませた名君とされている。
祖父が8代将軍吉宗であったので、本来は譜代大名から選任される
老中首座に就いたのは、特例であり後々の人生にも暗い影を落とす。

江戸時代には有名な三大改革があるが、結局のところ享保の改革の
焼き直し的要素が強く、質素倹約を旨としていた。しかし、一度バブリー
な生活を覚えた庶民は、そんな改革を敬遠する。

『白河の清きに魚のすみかねて もとの濁りの田沼こひしき』とうたわれ、
江戸庶民は反発し、本来の抜本的改革までには至らない。また、時代に
逆行し朱子学以外を禁止する、寛政異学の禁は悪法とも言える。

さてさて、茨城県の医師会に、例の抗議文というか断りの手紙を郵便で
送った。明日辺りに着くだろうが、きっと全く無視されることだろう。
なんせ、国会では参議院が法案廃止を決めてしまったわけだから・・・。

政治の歴史には、性急な改革の後に必ず反動があります。フランス革命・
イギリスの市民革命もしかり、ロベスピェールなどが、ルイ16世やマリー
アントワネットと同じ、ギロチン台のつゆに消えたように、誰かが犠牲になら
ないと収まらないでしょう。福田さんはとんだスケープゴートになることでしよう。

小泉革命の犠牲者は、先の首相の安部さんにとどまらず、次の首相もまさに
首をはねられるために、切れ味最高のギロチン台に登ったようなものです。

定信は「宇下之人言」(うげのひとこと)で、自分の性格の矯正をしてくれた恩師
を三名上げているが、自己改革ができた人です。また、改革は砂に水が沁みこむ
様にしなければならないことにも後のエッセイ「花月草紙」で触れています。
さらに、異国を敵対視したにも関わらず大黒屋光太夫を救ったのも彼でした。

どうか、今の日本を上手に操縦できるカリスマ的な人物の登場を期待します。
もちろん、小沢君や鳩山君ではないよ。朝令暮改は君主には決して恥ずかしい
行いではありませんが、ここは、やはり人心一新、誰かいないかな?

さて、思い出日記は、「ペンフレンドクラブと恋心」です。

僕の通っていた高校にはペンフレンドクラブというのがあった。文化クラブを選ぶ時
友達に誘われて、入会した。だいたいが、男の子しかいない学校なのでどうにか、
女子との接点を持ちたいと考えるのは普通で、興味は女の子と文通ができること
にあった。

誘った友達は、文章力が無いので僕に代筆を頼むわけ。もちろん、内容の大まかな
ところは、そいつが口で話す。それを文章にするのはなかなか難しいけれど、頼まれると
嫌と言えない。そいつの家の炬燵の上で、女子に興味があるような話を書く。

なんせ、その年頃の男の子は頭の中はアノことしかないわけで、高村光太郎の詩や
萩原朔太郎の詩を引用したり、芸術的な内容にするのは本当に苦労した。

そんな中、僕も二人の女の子と文通する。一人は和子ちゃんこの子は群馬県の女子高
のモダンバレー部のキャプテン、もう一人のよし子ちゃんは栃木県の女子高の生徒会長
だった。それぞれの学校の日常の話題や文化祭・体育祭の様子を報告したりしていた。

ある日、クラブに誘った友達が、文通している子に会いたいと言ってきた。僕は会ってしまう
のは、なんとなくルール違反みたいな感じを持っていたので、行きたくなかったが、群馬や
栃木に一人で行くほど勇気もない友達の強引な誘いで結局行くことになった。

たしか、バイクを買ったばっかりだった頃だと思う。僕のパララン25と友達の改造350は一路
群馬県へ向かう。ところが、夏も終わりの頃でも、あの辺りは雷がものすごく多い。
強烈に降る雨と心臓が止まるかと思うほどの雷鳴の中、バイクを飛ばしていると、友達のバイク
が故障。だって、250ccの車体に350ccのエンジンをつけていたので、チェーンがもたない。

トルクが違いすぎるのだから当たり前です。結局、茨城県と群馬県と栃木県の三県がまたがる
国道でツーリングは中止。バイクの専門店なんてそんなにないから、随分と牽引しながら走って
やっとのことチェーンを張り替えて、帰ってきました。

ほんとに、疲れる友達だ!ドンドンは!

それから、1年後その文通していた和子ちゃんに恋心を抱く、17歳の恋物語は後日。



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。