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死刑判決について [家族]

大学で法律を学んだ。だから、今日の光市母子殺害事件には興味がある。
といっては、遺族の方に大変失礼ですが、これだけ、騒がれるのは何故か?
日本の時間のかかりすぎる裁判制度と死刑の理解度の差に問題があるよう
に思う。

ご存知のように、日本は法治国家である。しかも、刑法は罪刑法定主義だ。
人を殺めればそれは、一命をもって贖うのは当然である。それも、今回の
被害者は罪の無い、母と子である。18歳と1ヶ月であるので、今後の人生で
更生し、すばらしい人間に被害者がなりうることは否定的ではないが、
やはり、司法の判断としてはこれ以上もこれ以下も無い。

しかしながら、今日まで8年か9年の長い月日の間、このご主人はよくも
やり遂げたと思う。大変な勉強家でもあろうし、奥さんと子供を愛していた
んだろうなと思う。自分ならどうなのかな?

一審も二審も無期懲役だっのを最高裁が差し戻した判断も良かった。
だけど、そもそも死刑にどんな意味があるのか?失われた命は戻らず
遺族の深い悲しみはいつまでも癒されることはない。

死刑制度は、古くはハムラビ法典にあるごとく、「目には目を、歯には歯を」
ではある報復の意味がある。さらに、類似犯の抑止効果、それに、遺伝学
上の異常なDNAの抹消効果などがあるのか?矯正不能の場合の特別
予防効果は個人に帰するきらいが強い。

さて、日本では古くは江戸時代など、市中引き回しの上磔、獄門なんてのが
あったが、類は連座制や縁座制として親類縁者、五人組にも処罰が及ぶ。
だから、抑止効果はかなりあった。それが良いとは言わないが、どうも最近
は、他人様に迷惑をかけないなんてのを親も教師も教えないのだろうか?

去年、東野圭吾さんの作品で「手紙」というのが、映画化されて、加害者
の家族について考えさせられた方も多いと思う。被害者には可愛そうな
遺族がおられるが、加害者にも兄弟や親は居るわけで、立場の違いは
あるが、互いに不幸になることも多いのである。

ともかく、犯罪は憎むべきです。たが、どうでしょう?憎む心はそんなに
長く続くでしょうか?私は、分りません。本当に偶然にそのような関係に
なったら、確かに殺意とか性的欲情に駆られてとか理由は付けますが
やってしまったことは、取り返しがつかないものです。

こんな、人間を生んでしまう社会にも責任はあるとは思いませんか?
ただし、国家が一人の命を奪ってしまう死刑にも疑問符がつきます。
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